カナディアンロッキー/ジャスパー 2012 −野生動物編−

ロッキー山脈には様々な動物が暮らしています。

有名なものだと、

グリズリーベア

ブラックベア

大型ネコ科

マウンテンライオン(ピューマ、クーガーと呼ばれたりもしますね)

リンクス

シカ系

ムース(ヘラジカ)

エルク

カリブー(トナカイ)

ホワイトテールディアー

ミュールディアー

ヤギ/羊系

マウンテンゴート(シロイワヤギ)

ビッグホーンシープ

野生の犬系

オオカミ

コヨーテ

あとはリスやマーモットなどの小動物や鳥といった所でしょうか。

魚だとトラウト系の釣りが盛んなようです。

私も今までにブラックベア、エルク、鹿、ビックホーンシープ、リスなどの小動物を見かけたことがあります。

ブラックベアはちょうどドライブ中の遭遇でした。

熊は安全なところから見る分にはとてもかわいいですが、至近距離での対面は正直ご遠慮願いたい。。

エルクや鹿、ビックホーンシープや小動物はロッキーでは割と見かける方だと思いますが、熊はなかなかの幸運だったよう。

今回の旅行ではエルクをたくさん見かけました。

3日目にもエルクを発見。この日見たエルクは前日の子よりもだいぶ大きかったです。角もとても立派。

おそらくこの彼が今まで見た中で一番体が大きかった気がします。迫力満点でした。

エルクは人や車に慣れているので、恐れる事なくゆったりと道路を渡ります。

その間もちろん車はストップして個体や群れが無事渡り切るのを待ちます。エルクの横断を待つ間、私含めみなさん距離を保ちつつ写真をパシャパシャ。

優雅に草を食べて、堂々と道路を渡った後は森の中に消えて行きました。

近くにはママエルクとベビーエルクも!

このように、国立公園内やその周辺ではエルクや鹿などが町の中や道路脇にも出没します。動物注意の道路標識がありますし、制限速度も低めに設定されています。

特に暗い夜は野生動物が道路に居てもギリギリになるまで見えないですから、スピードを出しすぎないようにくれぐれも注意です。

また、どんなにおとなしい草食動物でも、危険を感じれば人を攻撃する事だって当然あります。

国立公園のガイド冊子に動物との距離の保ち方、注意の仕方などが書いてありますのでそちらを参考にしてみてください。

ガイド冊子は、国立公園の入り口やインフォーメーションセンターなどで貰えます。

安全な距離を保ち大きな音を立てず、動物を刺激しないよう、他の観光客に迷惑にならないようにしていれば、じっくり観察する事が出来ます。

ですが特に肉食動物には注意を払ってください。

熊は人を獲物だと認識して襲うことは本来あまりないようですが、熊自身が身の危険を感じたら人を攻撃するでしょう。

マウンテンラインが人を襲ったという報告もごく少ないようですが、万が一出会ってしまえば人を食料として襲われる可能性はあります。

特に小さなお子さんやペットは危険。

ハイキング中など、お子さんは常に大人の近くを歩くようにし、ペットの犬は必ずリードを付けましょう。

ハイキングなどに行く時はなるべく熊遭遇防止の鈴をつけていくことをお勧めします。

また山奥に入るようなコースを歩く時はできるだけ大人数で。

国立公園内には熊などの野生動物が漁る事ができないようなしっかりした造りのゴミ箱がたくさん設置されています。

くれぐれも食べ物やゴミを置きっぱなしにせず、きちんとゴミ箱へ。

キャンプの場合は、食べ物や食べ残しを出しっ放しにするのは絶対NG。食糧をテントに持ち込むのも危険です。

こちらもゴミはゴミ箱、残りの食料は車の中などにしまいましょう、とキャンプサイトで説明を受けるはずですのでしっかり守ってください。

また野生動物の餌付けも絶対にNGです。

国立公園の職員さんが説明をしているところに遭遇した事があるのですが、野生の熊が人間がきちんと後片付けをしなかった食べ物をあさり、それ以来町へ出没するようになってしまったんだそう。

何度も森へ返そうと試みたが失敗し、結局人の安全の為にその熊を撃ち殺さなければいけなかったそうです。

人の無責任な行動によって、命を奪われる野生動物。

そんなことがあっては絶対にいけません。

野生動物が住む森の中に居るのだ、という認識を常に忘れず、動物を尊重し安全に楽しみたいなと私も常々思っています。

きちんとルールを守りさえすれば、そこは動物好きの私にとってまさに楽園!

景色を見る為だけではなく、動物との遭遇を楽しみに毎回ロッキーへ出かけています。


今回の旅のハイライトは長年の憧れの動物との遭遇できたこと!

それは2日目に訪れたマリーン湖に現れました。

ムース(ヘラジカ)です。

バンフ・ジャスパーと合わせて何度もロッキー山脈に訪れていますが、今まで一度も遭遇した事の無い動物。ロッキー山脈に住んでる頭数はあまり多くないみたいです。

カナダ国内では実はムース自体それほど珍しくない動物で、特にオンタリオ州やマニトバ州などの大自然の中ではよく見かけることもできるそう。

夫は以前私たちが住む都市のど真ん中で、道を横切るムースに遭遇した事があるそうです。

私がムースに憧れるのは、ロッキーではなかなか会えない!というのに加えて、見た目がかわいくて好きなのです。

大きな鼻先が特徴で、初めて写真を見た瞬間からいつか会いたい!!と思い続けていました。

実に願い続けて約6年。

今回ムースを観る事が出来たマリーン湖は、有名な観光場所で人も多いですが、ムースの出没スポットなんだそう。

2日目の日記にも書いたように、この日は元々別の場所へ行く場所でした。

しかしそこが閉鎖中だったため予定変更してマリーン湖へ。

湖に沿ったハイキングコースから折り返して戻って来たところで…

遠くにムースを発見!!!

もうこの時の私の胸の高鳴りと言ったら。笑

元々行きたかった場所が閉鎖されていたのも、すべて必然のように思えちゃいました。

もっと言うなら、今回のプチ旅行、当初の予定より急遽1週間早めて行ったのも、この日ここでムースに遭遇する為だったのかも…とさえ思いました。

周りの人たちの邪魔にならないよう、ムースを刺激しないよう、気をつけつつ、安全に近づける範囲まで近寄ってみました。

この時心を落ち着けてじっとしているのに精一杯でした。

だって本当はもう飛び上がって喜びたかった!

大きな雄のムースでした。

でももっともっと大きくなるムースもいるんだそうですよ。

ムースは水中の水草を好んで食べるらしく、こうした水辺によく現れるんだそうです。

実は…ムースに会えた興奮で、カメラには集中出来ませんでした。

せっかく会えたのだから写真に収めたい!と夢中でシャッターを切ったものの、

設定にこだわったりするような余裕はありませんでした。笑

だから、また近い将来遭遇出来たらいいなぁ。

その時はもっとちゃんと考えて写真を撮りたいです。

なにやら、マニトバ州にたくさんのムースに遭遇出来るスポットがあるそうなので、いつか訪れてみたいです。

のんびり水草を食べ、湖から上がった後はしばらく草むらをウロウロし、その後ゆっくりと森へ消えて行きました。

私の興奮はなかなか冷めず、しばらくの間はずっとムースのことを思い返してはドキドキしていました。


毎回ロッキーへいくたびに、

「今回こそはムースに会えるかな」と言っていた私。

やっとその夢が叶いました。

こうして憧れの動物にも会え、

満天の星空を見る事も出来、

2泊3日と短い滞在とはいえ、ものすごく満足したジャスパー旅行でした。

長く続いてしまったジャスパー日記にお付き合いいただきありがとうございました!

Sep 29, 2012

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