B’z お気に入りアルバム、その2
みなさまごきげんよう。(←昼夜を問わず時差にも負けない、優雅な国際的ご挨拶。)
B’zお気に入りアルバム第一軍に続いて、今回は第二軍。
まだの方はどうぞ第一軍の方から読んでみてください。
はい、じゃあ早速私のお気に入り第二グループを挙げてみましょう。
SURVIVE (1997)
BIG MACHINE (2003)
THE CIRCLE (2005)
DINOSAUR (2017)
というラインナップ。
SURVIVE (1997)
このアルバムをお気に入りにあげるファンの方はきっと多いのではないかなと思います。
結成10周年直前に出たアルバムで、B’zのお二人もとても納得がいっているアルバムのようですね。
ロックな楽曲と、歌謡曲というかいわゆるJ-popというか、そんな楽曲達がバランスよく並んでいる作品なのでは、と思います。
このアルバムの中の私のお気に入りは
Survive
CAT
です。
『Do me』『だったらあげちゃえよ』『FIREBALL』『Calling』辺りもとても好き。
Survive
この曲、大好きなんですよね〜。
表題曲で、『Survive』というタイトルから、てっきりアップテンポなロック系の曲かなという先入観を持って最初聴き始めたら、いい意味で予想を裏切られました。
ミディアムテンポのバラード、といって良いのかな。
アルバムの表題曲や代表曲がこんな風にゆったりした曲って、B’zの中では珍しいんじゃないだろうか。
歌詞は前を向いた内容なのに、映画のエンドロールのような哀愁を感じるメロディー。
主人公はきっと夢を追っているんだと思うんです。
夢を追うその過程の中で、
挫折を味わうこともあるだろうし、
代わりに諦めなければいけない何かがあったり、
疎遠になる人もいるかもしれない。
それを知っていて覚悟した上でなお、夢を追いかけたい、追いかけ続けるよ、って歌っている、そんなように受け取りました。
そしてその感じが、メロディーと相まってぎゅっと切ない。
イントロとアウトロのギターのフレーズを聴くだけでグッときてしまう。
夢を追いかけることで孤独を感じてる人の心にスッと入り込んで、そっと背中を押してくれる歌だと思います。
この曲調のこの歌に『Survive』ってタイトル、良いなぁ。
若者たちよ、最後までもがいて足掻いてどうぞsurviveしてみせてね。
って応援したくなる歌です。
と、年寄りくさい感想を持ってしまう今年34歳の私ですが、このアルバムを作っていた当時の稲葉さんは今の私と同じような年齢。
稲葉さんも松本さんも、いつどの年齢の時でもまだまだこれから、って姿勢は本当変わりませんね。
CAT
稲葉さんお得意の、なかなか手に入らない自由で自立した女性を追いかける歌。
そんな女性をまるで気ままな猫のようだと喩えた歌詞です。
メロディーラインと歌詞の雰囲気がぴったりだし、歌い方も好き!
ミャオミャオ歌う稲葉さんが聴けますよ〜。
初め聴いた時ちょっとびっくりした。笑
自由にさせてくれる主人公だからこそ、きっとこの猫のような女性はまた帰ってくるんでしょう。
大切なら一旦手放せ、そして戻ってくるならそれは本物の愛だ。
みたいなセリフか何かを、昔どこかで見たような読んだような気がするのですが、なんだったかな〜。
このアルバムはリアルタイムでは聴いておらず(当時は私はまだ10歳。B’zに目覚めておりませんでした)、その後CDで購入もしてなかったんです。
まさにサブスク解禁で、ほぼ初めてきいたアルバム。
なのに第二軍にランクイン。
ただ、『スイマーよ!!』、『Liar! Liar!』、『ハピネス』、『FIREBALL』、『泣いて泣いて泣きやんだら』、『Calling』、などシングルだったり他のアルバムだったりで、よく知っている曲は多く収録されてました。
結成10周年直前の作品で、その時点での集大成という位置付けだそうで、まさにそんな感じのB’zっぽさが詰まったアルバムなのではないかと思います。
なんといっても、表題曲の『Survive』が好きすぎる。
BIG MACHINE (2003)
これも、アップテンポからバラードまでバランスがいいアルバム。
15周年の時に出たアルバムですね。
私がB’zファンになったのはちょうど、これより一つ前の『GREEN』の頃から。
だからこのアルバムもファンになって割とすぐ、リアルタイムでよく聴いてました。
このアルバムでは、
Nightbird
CHANGE THE FUTURE
について書こうかなと思うのですが、このアルバムはどの曲も好きなものばかりで選び難い。これ一軍でもよかったかもしれない。
Nightbird
一つ前の投稿でも書いたけど、私は不倫テーマはたとえ創作物でもどうしても共感できず苦手なんです。
でもこれは片想いの歌だよね。
その相手には既に大事な人がいて、主人公はどうすることもできない。
夜眠りに落ちそうな意識の狭間で、自由に空を舞う鳥になって好きな人の元へ行く妄想をしてる、というような感じ。
うんうん。それなら私でも共感、想像できる。
この歌の歌詞に「紅蓮の炎」というフレーズが出てくるんですよ。
今でこそアニメや漫画の影響で聞き慣れた人も多そうな言葉ですが、2003年当時、16歳だった私はそれまで紅蓮の炎というフレーズを聴いたことがなくて。
紅蓮ってなに?と思わず調べました。
仏教用語から来る言葉らしいんですが、仏教用語を歌詞に使うのか、すごいな。と思ったのが印象に残ってます。
ピアノが印象的な曲ですが、この鍵盤音は打ち込みなんだそう。
基本打ち込みよりも楽器で演奏された音の方が好きだと思っているんですが、素人の私には打ち込みなのか生音なのか分からない場合も多いな、と改めて思いました。
打ち込み技術もどんどん進歩しているんでしょうねぇ。
CHANGE THE FUTURE
アニメの主題歌で、アニメも観てたはずですがあまり内容を思い出せず。機会があればまた観たい。
当時高校生だった私は、この歌で、
「地球(今の世界)は、未来の世代から借りているもの」
という考え方を知りました。
その時は「そういう考え方もあるんだ」程度のインパクトだったんだけど、なぜかその後もずっと頭に残っていて。
年齢を重ねるごとに、そのことについて考えることが多くなりました。
環境問題もそうだし、人種差別のような人権問題もそうだし、紛争のような社会問題もそう。
私たちはどうやったら、この世界をより良くして未来の世代に返せるだろうか?
と、この歌のことを思い出しながら考えることが増えました。
私に一つの指針を教えてくれた、大事な歌です。
ギターのリフもとっても格好よくて好き。
当時開戦したイラク戦争に影響を受けたという『愛と憎しみのハジマリ』の歌詞もそうだし、このアルバムは、思春期真っ只中だった私にいろんな考え方を教えてくれた気がします。
きっとそういう意味でもとても思い入れのある作品なんだと思う。
そして単純に、このアルバムのサウンドも私の好みぴったり。
THE CIRCLE (2005)
このアルバムは、なんとなく地味な扱いを受けている気がするのは私だけでしょうか?
B’zアルバムの中でもかなりシンプルな音作りの作品だそうで、そんな部分も関係あるのかな。
Circle (輪廻)というアルバムタイトルだったり、一曲目の曲調だったり、「睡蓮」という言葉の響きだったり、ちょっと仏教的な印象や、民族音楽っぽさが感じられる部分があるのも、大衆向けではないのかも?
私も最初聴いた際には、
ふむ、なるほど。
って感じだったのですが、何度も聴くうちにとても好きなアルバムになりました。
Sanctuary
Brighter Day
あたりが特筆したい歌かなぁ。
『X』や『Fly The Flag』もいいと思います。
あとは、『アクアブルー』の歌詞の一節が耳に痛いです、個人的には。
という部分。
気をつけないとね。
Sanctuary
重いギターの音が最高にカッコよくて、それに負けない力強い歌声もまた最高。
「I will be there」
というフレーズが何度か登場するんです。
Sanctuaryは聖域とかって意味合いがありますが、ここではどうにかして辿り着きたい場所、という感じだろうと思ってます。
そのサンクチュアリにいつの日か絶対行くから!
という気概を大いに感じます。
一番最後の「I will be there」の後に、
「辿りつけるよ」
って迷いなく言い切ってくれるところがすごく好き。
素直に、
よし、頑張ろう
って思えます。
シンプルな言葉だけど、思いっきり背中を押してもらえます。
Brighter Day
全編英語のバラード。
歌詞を読んでいるととても切なくなる歌。
恋人と別れたか、死別したのかどちらかかなと思うんですが、私は多分後者な気がします。
優しく移ろう時間や季節、賑やかな街の様子と、主人公の悲しみの対比の描写が情感たっぷりでもはや美しいほど。
最後に希望を感じる終わりなのが大きな救いです。
私、基本的にバッドエンドは苦手ですし。
タイトル通り、今日よりももっと明るい未来が来るといいね、ってそっと祈りたくなります。
このアルバムは、生音にこだわったアルバムだそう。
だからなのか、全体的に無駄を削ぎ落としたシンプルな印象を受けます。
アルバムテーマは破滅と再生。
破壊ではなく破滅なのがちょっと気になります。
これが破壊だったら、一度壊すことでより強く生まれ変わる、っていうことなのだと想像しますが、破滅かぁ。
破滅は文字通り、滅びる、滅亡するってことですよね。
この世は諸行無常ってことでしょうか。
諸行無常、歌詞に出てきますし。
森羅万象とかとこしえとか、なんだか深い言葉がたくさん出てくるアルバムです。
破滅にしろ、
もっと意図的な破壊にしろ、
自分が持ってる先入観とか、間違った知識とか、悪しき風習とか、そういうものは積極的に壊して滅して新しく生まれ変わらせるべきなんだろうと思います。
と思うけど、歳を取れば取るほど難しい。
そんなことを考えながら、さぁもう一回聴いてみよう。
と思えるアルバム。
DINOSAUR (2017)
Dinosaurは恐竜という意味の単語ですが、
「あいつはまるでダイナソーのようだ」
というような使い方をすることもあります。
古臭かったり時代遅れだったり、往々にして頭が硬いやつだ、みたいなニュアンスで。
それをあえて、
「70年代ハードロックなどあまり他の人たちがやらなくなったものをやる(自分たちが好きだから)、そこに楽しみを見出してやる」
ということでダイナソーを名付けたそうで。
なんともロックな命名!
このアルバムは全体的な流れが好きなので、曲のピックアップはしないことにしようかな。
70年代ハードロックっぽさをイメージして制作されたそうですが、70年代ハードロックなんてさ、私が好きなジャンルだよ。そんなテーマのアルバムをどうもありがとうございます。
でもバラードありポップありファンキーありで、いろんな要素の詰まった聴きやすいアルバムだと思います。
『Brotherhood』とか『ELEVEN』みたいな、ゴリゴリしたハードロックっぽさはありません。
己の弱さとか、一位の孤独感とか、絶望感を歌った曲もいくつか入っているんですけど、全体的に暗さは感じないアルバム。
そういう部分がB’zっぽいなぁと思います。
これが稲葉さんのソロだったら、深く深く自身に潜り込んでしまうような印象を受けるものに仕上がるかと思うんですけど(それはそれで好きですけど)、B’zの作品になると、それでも上へ、明るい方へ、って印象の作品になる気がします。
哀愁たっぷり、情感たっぷりの心揺さぶられるギターは松本さん伝家の宝刀ですが、そんな切なさの詰まったメロディラインでも、安定感がどこかあるのが松本さんの不思議でもあって。
きっと闇落ちはしないだろう。
っていう精神的安定感。
あれは何なんでしょう。
このアルバム最後の曲、『Purple Pink Orange』のギターソロなんてまさにそんな感じ。
感傷的だけど、伸びやか。
音が年々艶を増していますよね?もう本当にツヤッツヤ。
私のお気に入りアルバムリスト、いかがでしたでしょうか?
これ以上続けると全部のアルバムについて書くことになってしまいそうなんで、一旦ここでお気に入りアルバムリストは止めておきます。
また今後新しいものが出て、大きな変動があったらお知らせしますね〜!
どれもそれぞれに良さがあって、サブスク解禁後、古い方から順にまた聴き直して変遷を辿ったりして、大いに楽しんでおります。
まだまだソロ作品も聞かなきゃだし、サブスク様様です。
それではみなさまごきげんよう。
Jun 5, 2021